《第二回定例会一般質問》「二一世紀の旭川 まちづくりのあるべき姿」要旨
(質問通告は「二一世紀のまちづくり」)
近年は、これまでにも増して、都市間の競争が激しくなってきております。別の言い方をしますと、旭川も、札幌も、あるいは東京も、福岡も、さらには外国の都市であっても、それぞれに自分達のまちがどれだけ素晴らしいかを互いに激しく競い合い、少しでも多くの、夢を持つ人や企業を惹きつけ、都市としての活力を維持していこうと必死になっているということです。
そんな中、「これぞ旭川!」と市民の皆様、お一人お一人が確固たる自信をお持ち頂ける、他都市に比べてこだわりと独自性のある「まちづくり」を進めていかなければ、若者だけではなく、人も、企業も、皆、旭川から、より魅力ある他都市へと出て行ってしまい、旭川はただ衰退するだけになってしまいかねません。
ですが、政策を実行するにもお金がかかります。
さらに、社会、経済環境の大きな変化の中で現在は、
● 皆様の行政に対する要望、需要はどんどん増え、お金がますます必要になる一方で、
⇔
● 税収は減少、国や道からの補助金なども減少〜施策を進めるためのお金がどんどん減少…
という、相反する方向性を上手にバランスさせながら「まちづくり」を進めなければいけないという、非常に難しい状況になってきております。
ただでさえ、市民の皆様からお預りしている貴重な税金ですから、一銭たりとも無駄にはできません。
そこで現在、本市において、財政運営は厳しい厳しいとよく言われる点、どの程度厳しく、一体どういう状況にあるのかを具体的に質すと同時に、「限られた財源を、皆様方にも納得感のある形で市政に活かしていく」ための補助的な手法として、企業会計で広く一般的に用いられている
● バランスシートの導入
● 特別会計などを含めた、連結会計制度への移行
● 事務事業評価システムの採用
などを提言させて頂きました。
また、限られた財源ですので、総花的にあれもこれもということではなく、旭川が本来持っている良さを再発見し、そこにさらに磨きをかけるという形で効率的、重点的に財源の配分ないし施策の展開を進めていかなければならない、という趣旨の指摘をさせて頂きました。
そして、そうした考えに従い、本市の持つ大きな特性、長い冬と日本トップクラスの雪質を活かした「まちづくり」具体的には、
● ウィンタースポーツを核のひとつに据えた「まちづくり」
を、かなり細かく、また色々なアイディア、手法も合わせて紹介しながら、教育的効果の側面、国際交流深化の側面等々への言及も含めて提言させて頂きました。
この点ウィンタースポーツのメッカとしての「まちづくり」を推進していくに際して、その中核行事となるであろうバーサースキー大会に、停滞感が色濃く漂っているという問題と、二〇〇〇年第二〇回記念大会運営に向けての今後の取り組みなどについて質問をいたしました。
《第三回定例会 決算審査分科会》
「観光と農業に関する、行政のあり方」要旨
観光行政については〜
● 観光客誘致促進に向け、激化する都市間競争に打ち勝つには、「住民自ら」本市の独自性を再発見できる仕掛けが先ず必要。
● 観光資源の充実とは、その独自性に磨きをかけ、来訪者にとっての「非日常性を演出」することでは?
● その際、財源をより効率的・重点的に投下できるよう、各種施策とその効果の「定量的把握・分析」を行うべき。
● 観光資源の充実は「まちづくりそのものの別な側面」と捉え直し、住民参加の仕掛けの中で議論を深めることで、先ずは「観光マスタープラン」の作成を。
● その下に、具体的な施策の展開には、全庁的な取り組みによる「総合力」であたるべき。
といった趣旨で、いくつかの質問、提言をさせて頂きました。
農業行政については〜
● 今後、世界の食糧需給動向は、爆発的な人口増の傾向の中、明らかに逼迫する見通し。
● 一方で、安全で美味しい食物に対する需要は、我が国でも最近とみに高まりつつあり、農産物生産基地としての本道、あるいは本市が果たすべき役割はこれから飛躍的に増大。
● そうした状況において、もともと、地理的な要因にも助けられ、内地産に比べて低農薬で生産されてきており、かつまた食味も優れている農産物の生産に、「クリーン農業」事業を通じてより力を入れることで、元来、本市基幹産業のひとつである農業のより一層の振興・発展を期するべき。
● 一連の施策を通し、本市を「医療休養基地構想」計画にいう、人も企業も、恵まれた自然環境との調和の中で、美しく健やかに生きることのできる、「輝きのまち」として世界に向けて発信していくという考え方が必要。
といった趣旨で、いくつかの質問、提言をさせて頂きました。
《第四回定例会一般質問》「本市経済の再生に向けた現状と課題」要旨
国や道の破綻した財政状況を見る限り、これまで同様の積極的な財政出動を先々期待することは、極めて困難な状況になってきております。
つまり、本市経済が自律的な回復軌道に未だ乗っておらず、依然として非常に厳しい景況の中で、早ければ再来年にも、国や道による財政出動の下支えを失ってしまう恐れのある事態に、我々は今、直面しております。
今、我々が急ぎ取り組まなければならないことは、本市経済の先行きに対する明確なビジョンと、それを実現するための何らかの方策を、先ずもって広く市民の皆様にお知らせすること。そしてそれを早急に実行に移すことによって、市民の皆様の、生活の全ての基盤となる経済の安定化に一定の目処をつけ、将来に対する不安を払拭し、消費や投資への意欲を再び持っていただくことであり、その結果としての景気の自律的な回復と、今後の持続的な成長であります。
具体的には、第一に、既存の企業、中でも相当に苦しい事態に追い込まれていると推測され得る、地場の、中小企業の皆様の経営体質強化支援を、そのニーズに合わせてこれまで以上に充実させていくことです。
第二には、そうしつつも、なお、構造改革の波に持ちこたえられない方が、多数出てくる事態を想定し、廃業した方が直ちに、別の事業を開業することが可能となるような環境の整備と、制度の創設を急ぐことです。
より具体的に、これからは、いわゆる起業支援を徹底して行うことで、仮に廃業率が今まで以上に上昇しても、それを補って余りある開業率の上昇を実現することこそが、根本的な問題の解決手段として、極めて重要であるという認識に立って、施策の立案・展開を図ることです。
第三には、地域振興に資する人材の育成を、今まで以上により積極的に行っていくことです。「まちづくり」にとって、その根幹を成すのは全て人であり、「人づくりこそがまちづくり」という認識に立った施策の展開を図っていくことこそ、ある意味では最も大切な課題であるということです。
以上の様な観点から、地元企業、四大学と一高専、そして行政と、産・学・官の三者協力の下、本年実施されました起業化講座「ベンチャーカレッジ」に対する評価と、同講座の今後のあり方について、加えて、市内唯一の市立高校として、これまでも大きな責任を果たしてきた北都商高の存置問題に関して、いくつかの質問、提言をさせて頂きました。
中で、前段の、既存企業の経営体質強化支援と、起業支援、および新規事業の育成支援については、世界の潮流、あるいは我が国の状況など様々なデータを踏まえた上で、情報通信関連産業が重要な位置付けとなってくることを指摘させて頂きました。
また、後段の、北都商高の存置問題については、例えば、地元で様々な分野の実務に携わっていらっしゃる有識者の方々であるとか、あるいは、文化面でも、職人の世界においてでも、また、企業経営者としてであっても、何がしか一芸に秀で、その分野では、世界クラスの実力を持った著名な方を講師としてお招きするなど、多くの新しい試みを積極的に取り入れていかれることを強く要望させて頂きました。
なぜならば、山本有三氏の小説「米百俵」の話を持ち出すまでもなく、財政的に苦しいときにこそ、輝かしい未来のために、今を耐えて、教育に投資すべきというのが、古今東西を問わず、社会発展の道理だと考えるからです。
最後に、蛇足ではございますが、以上の質問には、行政視察の成果を積極的に取り入れた、多くの提言を盛り込んでおりますことを、ここに、付け加えさせて頂きます。
まだ、さほど多くの機会を頂いている訳ではございませんが、我々議員は、皆様方の負託に応えるためにこそ、お預りしている血税を基に、視察を含めた、様々な活動を行わせて頂いているものと理解いたしております。
以上、極めて概括的に申し上げて参りました。
皆様方の貴重なご意見、ご感想を心待ちにいたしております。ありがとうございました。
(なお、要旨を端的にお伝えするため、部分的に議会における実際の表現とは異なる言い回しを用いている箇所があること、ご了承ください)
その他 安住太伸の主な議会関連活動
● 議会運営委員会委員として、議会運営のとりまとめにあたっております。
● 介護保険調査特別委員会委員として、介護保険制度の円滑な導入に向け、調査・提言などを行っております。
● 青少年問題協議会委員として、青少年の育成、保護などに関する施策の検討・提言などを行っております。
● 他にも、各種審査会等の委員を兼任。精力的に活動を行っております。
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