子どもの頃、このまちには、
もっと鬱蒼と生い茂った森のような木立が、
そこかしこにあった気がしてなりません。


小さかった僕にとって、
それは、何か特別な存在を感じ取ることのできる場所で、
日が暮れるまで“森”の中を駆け巡りながら、
僕は、僕の中に自分というものを育てていきました。

洗練された都会的な空間と、
自然の持つ神秘的な輝き。
自身の足で歩きながら、
その境界を行ったり来たりすることのできるまち。

思い描いているのは、
都市の中に緑や公園があるまちではなく、
森の中に都市が横たわっているようなまちなのです。

<木漏れ日の中で>